ドル建ての保険とは?ドル建て保険の種類や支払い方法、理解しておくべきポイントについて解説

ドル建ての保険とはどのような保険なのでしょうか。

昨今の為替相場での円安のトレンドから、ドル建ての保険にご興味を持ち始めた方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、ドル建て保険の種類や支払い方法、理解しておくべきポイントについて、わかりやすく説明します。

この記事を書いた人

心くん

早稲田大学卒業後、不動産と保険業界で12年以上経験を積む。
宅建/FPの専門知識と各業界の経験をいかした無料家計簿診断が大人気。

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目次

1.ドル建ての保険とは?

まず、ドル建ての保険の特徴についてみていきましょう。

1-1. ドル建ての保険とは

ドル建ての保険とは、払い込んだ保険料を米ドルや豪ドルなどで運用する保険です。

一般的には、保険料の支払いから保険金・年金・解約返戻金の受け取りはドルで行いますが、保険料の支払いや保険金・解約返戻金の受け取りに日本円を選択できる保険商品もあります。

お客様が支払う保険料や、万が一のときに受け取れる保険金額、解約返戻金などは、為替相場の動きと連動して、上がったり下がったりします。

1-2. 保険料の支払い方法と理解しておくべきポイント

ドル建ての保険への加入を、為替リスクの観点からためらっている方も多いのではないでしょうか。

以下の3点は、円建て・ドル建て双方の保険に共通するポイントですが、ドル建ての保険に加入する際には、特に理解を深めておきましょう。

1-2-1. 一時払いと平準払い

ドル建ての保険料の支払い方には、大きく分けると一時払いと平準払の2つの方法があります。

一時払いの場合は、支払うタイミングでの為替相場にのみ影響を受けるので、支払いを終えて以降は、保険料負担について考える必要はありません。

平準払いの場合は、毎年・毎月など保険料を契約から満期まで一定にして払い込むので、払い込むタイミングによって、為替相場の影響を受けて保険料が増減します。

払い込む保険料のことだけについて考えると、一時払い/平準払いどちらの方法でも、円安の場合は保険料が高くなり、円高の場合は保険料が安くなるという点について理解しておきましょう。

1-2-2. 予定利率

予定利率とは、保険会社が契約者に約束する、保険料を運用して得られると予測される利率です。

予定利率が高いほど、運用収益を見込めることから、保険料は安く設定されます。

ドル建て保険は、円建て保険に比べて予定利率が高い商品が多いため、同じ保障内容であれば、一般的に円建てに比べてドル建て保険は保険料が割安になる傾向があります。

1-2-3. 市場価格調整

ドル建て保険のなかには、市場価格調整という仕組みを利用している商品があります。

市場価格調整は、保険を途中解約した際に支払われる解約返戻金に、市場金利の変動を反映させる仕組みです。

一般的に利率変動型の一時払いの保険商品(加入時に一括で支払う保険)に適用されることが多いですが、市場価格調整が適用されている商品かどうか、加入の際には確認が必要です。

2. ドル建て保険の種類

つぎに、ドル建ての保険で一般的に販売されている3つの商品について解説します。

2-1. ドル建て個人年金保険

ドル建ての個人年金保険は、老後の生活費をドル建てで積み立てることができる保険です。

年金の受け取り方は、被保険者の生死にかかわらず、5年や10年といった決まった期間に年金を受け取る確定年金方式や、契約時に定めた年齢から生存している限り年金を受け取れる終身年金方式等があります。

一般的に保険料はドルあるいは円で毎月払い込み、保険料から諸費用を差し引かれた分がドルで運用されます。

2-2. ドル建て終身保険

ドル建ての終身保険は、ドルで保険料の払込みと運用を行う終身保険です。

被保険者が死亡または保険会社所定の高度障害状態となった場合に、保険金が支払われます。保障は一生涯継続し、途中で解約した場合は、解約返戻金が支払われます。

受け取り方も、一時金で受け取れたり、年金のように一定期間に分割して受け取ることができる保険もあります。

2-3. ドル建て養老保険

ドル建ての養老保険は、ドルで保険料の払込みと運用をする養老保険です。

保険期間に満期があり、亡くなることなく満期を迎えた場合は満期保険金が受取れます。

保険期間中に死亡または保険会社所定の高度障害状態となった場合には死亡保険金または高度障害保険金が、また、途中で解約した場合は解約返戻金が受取れます。

3. なぜドル建て保険が注目されるのか

最後に、ドル建て保険がなぜ注目されているのか、その理由について考えてみましょう。

3-1. 為替差益の恩恵を受けられる可能性がある

1点目は為替差益の恩恵を受けられる可能性があることです。

例えば、1ドル=100円のときに、1万ドル(100万円)分購入し、1ドル=120円のように、購入した時期と比べて、円安ドル高になっているタイミングで売却すると、円で受け取った場合、為替差益による恩恵が受けやすくなります。

3-2. 保険料が割安になる可能性がある

2点目は、円建ての保険商品と比較すると、予定利率が高い商品が多いため、割安で同じ保障が受けられるという点が挙げられます。

現在の金融環境下であれば、アメリカやオーストラリアの国債の利回りは日本よりも高いため、同じ保険料であればより多くの運用益を見込むことができます。

3-3. 資産のリスクを分散することができる

3点目は、円だけでなくドルでも資産を保有することによって、資産のリスクを分散することができる点です。

インフレが起きた場合、すべての資産を円だけで保有していると資産の価値は目減りしてしまいますが、資産の一部にドルを組み込むことによって、インフレの影響を抑えることができます。

まとめ:まずはドル建て保険についてよく理解しよう

この記事では、ドル建て保険の種類や支払い方法、理解しておくべきポイントについて、説明しました。

ドル建ての保険、と聞くと難しい印象があるかもしれませんが、基本的には円建ての保険と基本的な考え方に大差はありません。

その一方で、保険料や保険金、解約返戻金が為替相場の影響を受ける、というドル建て保険の特徴についてはよく理解しておく必要があります。

「せいほの窓口」では、FPと宅建資格を所持する生命保険のプロがおひとりおひとりのライフプランを丁寧にヒアリングし、ドル建て保険への加入も含めて最適なご提案をさせていただきます。ぜひ、お気軽に無料相談予約よりご相談ください。

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