定期保険(定期死亡保険)とは?保険期間や種類、メリット・デメリットについて解説

死亡保険は、万が一死亡したときに遺された家族に保険金が支払われる保険で、「定期保険」「終身保険」「養老保険」と3種類の保険があります。

この記事では1つ目の「定期保険」について、保険期間や種類、メリット・デメリットについて解説します。

まず、定期保険の保険期間と種類について、「終身保険」や「養老保険」との違いに留意しながらみていきましょう。

この記事を書いた人

心くん

早稲田大学卒業後、不動産と保険業界で12年以上経験を積む。
宅建/FPの専門知識と各業界の経験をいかした無料家計簿診断が大人気。

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目次

定期保険とは?

 保険期間

定期保険は、保険加入時から10年や20年などの一定期間を保障するもので、保険期間があらかじめ決まっています。

保険期間の設定としては、「年満了」と「歳満了」の2つの方法があります。前者は、10年、15年といった年数で設定し、後者は60歳まで、70歳まで、といったように年齢で設定します。

「年満了」と「歳満了」に加えて、「更新型」と「全期型」という区分で保険期間を設定することも可能です。前者は、満期になったら自動更新されますが、後者は満期になると契約修了となります。

いずれも、保険料は掛け捨てとなり、満期を迎えた場合は契約終了となります。また、貯蓄性もないため、終身保険や養老保険といった貯蓄性のある保険の保険料よりも安く設定されていることが多いです。

定期保険の種類

定額タイプ

一般的な定期保険のタイプになり、保険期間の間保険料は一定です。 

逓減定期保険

逓減定期保険は、契約期間と反比例して、万が一の時に受け取れる死亡保険金総額が次第に減少していく保険です。

保障額が減少していくため、一般的な定期保険よりも保険料が安い、というメリットがあります。

収入保障保険

収入保障保険も、逓減定期保険と同じく、契約期間と反比例して、受け取れる死亡保険金額が減っていく保険です。

また、一般の定期保険と比較して、保険料が安いという点も同様です。

逓減定期保険と異なるのは、毎月、毎年といった定期的なタイミングで保険金を受け取ることができる点です。

定期保険のメリット・デメリット

つぎに、定期保険のメリット・デメリットについてみていきます。

定期保険のメリット

保険料が比較的安い

まず、ひとつめのメリットとして、定期保険の保険料がほかの保険と比較した場合に安いことが挙げられます。

被保険者が死亡または高度な障害を負った場合の保険料など各種条件が同じだと仮定した場合、一般的に、定期保険の保険料は貯蓄性のある保険(終身保険、養老保険)の保険料よりも安くなります。

そのように考えると、定期保険は手頃な保険料で保障を得たい人向けであるといえます。

特定の期間の保障を手厚くできる 必要に応じて保障を手厚くできる

つぎに、ライフステージに合わせて、特定の期間の保障を手厚くすることができるのも定期保険のメリットです。

1年、5年、10年といった期間で保険期間を選べるので、子育て期間だけ保障を手厚くしたり、一定期間保険料の安い定期保険に切り替えることで、貯金額を増やすなど、目的に応じて、終身保険や養老保険など他の保険と組み合わせて利用することが可能です。

ライフステージによって保険を見直しやすい

一般的な定期保険の場合、解約返還金がないので、ライフステージに応じて、柔軟に保障の内容を見直しやすいこともメリットのひとつとして挙げることができます。

生命保険料控除を受けられる

最後に、そのほかの生命保険と同じく、定期保険も生命保険料控除を受けることができます。

会社員のほか、一定の収入を得ているパートやアルバイトの給与所得者であれば、勤務先の年末調整で申告することによって、保険料控除を受け取ることができます。

定期保険のデメリット

更新型の場合、更新すると保険料が上がる

更新型の定期保険の場合、更新時に保険料が上がることはデメリットのひとつです。

「年満了」の定期保険の場合、一般的には年齢が高くなるほど、保険料は高くなるため、更新のたびに保険料は上がっていきます。

また、更新型の定期保険はそのほとんどが自動更新されていくので、予め更新の時期を把握しておいて、保障の内容を見直す必要があります。

一生涯の保障を確保できない

定期保険には、ライフステージによって柔軟に保障の内容を手厚くできるといったメリットがある一方で、更新限度となる年齢が決まっているため、一生涯にわたって保障をつけることができない、といったデメリットもあります。

一般的には貯蓄性もないため、一生涯を通じて万が一の場合に備えたい場合には、他の保険と組み合わせてリスクに備える必要があります。

全期型の場合は更新できない

全期型の定期保険の場合、保険期間が終了すると更新ができない、というデメリットがあります。

更新型とは異なり、短い期間での保険の見直しもできないので、家族構成の変化などライフステージに対応して柔軟に保険の内容を検討したい場合には更新型をおすすめします。 

 定期保険の必要性が高い人・低い人のタイプ

最後に定期保険の必要性が高い人・低い人のタイプについて、ご紹介いたします。

定期保険の必要性が高い人のタイプ

小さなお子さんがいる人

お子さんがいらっしゃるご家庭の場合、大きな支出があるタイミングについてはあらかじめ想定することができます。

その期間に定期保険を契約することによって、保障を手厚くし、万が一の場合に備えることができます。

夫婦間で収入差がある人

一家の経済的な稼ぎ手が夫か妻どちらか一方である場合、万が一のことがあり、大黒柱を失った場合の経済的なダメージへの備えが必要です。

このような場合にも、一定期間の保障を手厚くできる定期保険の利用がおすすめです。

定期保険の必要性が低い人のタイプ

老後に向けた貯蓄を考えている人

一方で、定期保険には貯蓄性がないため、老後に向けて貯蓄を考えている方にとっては、必要性が低い保険のタイプです。

老後への備えは、定期型ではなく、貯蓄性のある保険(終身保険、養老保険)の活用をおすすめします。

解約時に返戻金を受け取りたい人 

一般的な定期保険には、解約返戻金がありません。

解約返戻金を遺された家族への保障の一部として考えたい場合にも、定期保険の必要性は低いです。

預貯金や他の金融資産などで必要保障額が満たされている人

(万が一の時に必要なお金)−(準備済み資金)=(保険で必要な金額)
という考え方において、準備済み資金が十分な人にとっては定期保険の必要性は低いと考えられます。

しかし、本当に万一のことがあったときには思わぬ出費や予期せぬイベントが起こることも考えられます。

残された家族が今まで通りの生活を続けられるかは大切な視点です。
自分にとっての必要な金額を把握する為にもプロに相談することをお勧めします。

まとめ:定期保険と終身保険、加入する保険はどうやって選ぶ?

この記事をご覧になっている方のなかには、定期保険と終身保険、どちらの保険に加入するか迷っている方もいらっしゃると思います。

ご自身やご家族の現在の経済的な状況はもちろんですが、将来どのような生活をしたいのか、だれに何を遺したいのかによっても、どの保険を選んだらいいかは大きく変わります。

「せいほの窓口」では、FPと宅建資格を所持する生命保険のプロがおひとりおひとりのライフプランを丁寧にヒアリングし、生命保険への加入も含めて最適なご提案をさせていただきます。ぜひ、お気軽に無料相談予約よりご相談ください。

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